資産公開

資産公開:個人年金保険の解約

先日、個人年金保険を解約しました。
6年ほど前に、生まれて初めて購入した投資商品です。解約した理由や運用期間中の振り返り、解約時の手続きなどについて、備忘録を兼ねて記載します。

ソニー生命の変額個人年金保険を解約

2022年6月、ソニー生命の変額個人年金保険を解約しました。
ちょうど6年前、2016年6月に申し込みをし、7月から契約開始して5年10ヶ月のあいだずっと毎月積み立ててきた「変額10年確定年金60歳開始」という商品です。

これは保険という名前ながら、実態としては、毎月の保険料で投資信託を積み立てながら60歳まで運用し続け、60歳から70歳までの10年の間に、毎年年金として受け取るという商品です。
年金として受け取っている期間も運用され続け、受け取り金額は運用成績に基づいて変動します。

生まれて初めて買った投資商品でもあるので、解約してちょっとさみしい気持ちになっています。
年末からずっと、いつ解約するかタイミングをはかり続けていたのですが、いざ保険会社のウェブサイトから自分の契約内容が消えてしまうと、6年近く頼りにしていた相棒が姿を消してしまったような心細さがあります。

解約返戻金 > 既払込保険料

2016年7月から2022年5月までの70ヶ月、毎月26,000円ほど払込をしました。
つい数日前の5月にも保険料の引き落としがあり、既払込保険料は約185万円。
(1ヶ月分計算が合わないのですが、契約開始月に、申込んだ前月分と合わせて2ヶ月分の金額を払い込んだのかなと思います。)

解約返戻金はというと、実は、払い込まれるまではいくらになるか正確にはわからないのですが……、おそらくはこの金額になっているはず。

5月中旬以降、平日は毎日この画面をスクショして記録してた

20万円以上は増えた状態で解約できたのだとしたら、まあ良くはないけど悪くもない結果にできたかな、と考えています。(3月に解約できていたら、もう10万円くらいは含み益が出ていた日もありました……)

なぜ解約したか?

解約を考え始めたのは、2021年になってから。

2021年の6月頃から、毎月、月末に保有口座の残高を記録していくということを始めて、気がついた事がありました。
コロナショック後に株式相場がぐんぐん伸びたおかげで、保守的な商品しか購入できていない企業DCの評価損益が、取得金額の50%前後あるのが当たり前の状態でした。わかりやすく例えると、100万円しか購入していないのに、評価額が150万円になっているような状況です。

それに対し、この個人年金の評価額(解約返戻金)は極端に少ない。例えると、100万円購入して評価額が110万円になるかどうか。

積立NISAも評価損益は10%くらいでしたが、こちらは8資産均等バランス型がほとんど。
個人年金は世界株50%、世界債券50%で購入しています。
企業DCはといえば、商品選定が保守的なため、外国株式ファンドという名称ながら内訳は世界株40%に世界債券60%という商品。他に日本株式やREITも購入していますが、同様にバランスファンドや債券も保有しており、そちらは評価額の伸びは世界株ほどではないし、債券にいたってはマイナスです。

あれ? もしかしてこの個人年金保険のメリットって、容易に引き出せないってことくらいで、普通に証券口座でインデックスファンド買った方が成績良かったりする??

とはいうものの、では解約してその資金をどの商品に再投資するか? というところを決められずにいたのですが、高配当ETFを買っていけば良いかなと考えられるようになってきたこと、また、今後いつかくるであろう暴落局面に備えて、資金を手元に置いておくためにも多少なりとも含み益のある状態で解約しました。
米国相場が株安に進み、円がゆるやかに円高方向に流れていたタイミングでは、含み益が10万円を切りそうな日もあったので、多少なりとも含み益の多いタイミングで解約できたようでほっとしています。

騰落率

こちらは契約開始時から前月までの、各商品(特別勘定)の騰落率のグラフです。
(本来は8商品用意されているのですが、見づらいので債券と短期金融市場型の2本は外しています)

2020年までの4年前後は世界株式型(薄い水色の線グラフ)を50%、世界債券型(一番下のオレンジ色の線グラフ)を50%の比率で購入し続けていました。その後、世界債券型の一部を総合型へスイッチングしたり、購入比率から債券の割合を減らして他の株式を購入したりしてきました。

世界債券だけはコロナショックの影響もなく、この時にバランス型にいくらか組み替えたことで多少増やせたのかなと思いますが、そこでバランスじゃなく世界株か世界コア株式にしておけばもっと増えたのにな……

SBI・iシェアーズ・米国バランス(2資産均等型)/ 愛称:まるっと米国

余談ですが、こちらは【米国株式50%:米国債券50%】と2資産に均等に投資をするバランスファンドです。2022年3月にSBI証券で募集開始されたばかりの、新しい投資信託商品です。

もちろんソニー生命の世界株式と世界債券では購入商品の内訳が違いますが、株式と債券の2資産を等分にという点では、個人年金保険を購入した2016年当時の私の判断と同じ。
契約時にFPさんには絶句されましたが、こういう商品が販売されるということは、当時の私の判断はそう悪いものではなかったんじゃないのかな〜。と、今更ですが自分を誉めておきます。

とはいえ、このソニー生命の変額個人年金は、世界株式や世界コア株式が上記騰落率グラフの通り伸び率が非常に良いので、そちらに100%配分してる方々もネットを見るとそこそこいらっしゃるようなのですが……(その案もちらっと考えたのですが、当時はこれが唯一の老後資金の頼みの綱だったので、そこまで強気に出られませんでした。)

ちなみに、まるっと米国の購入予定はありません。(もっと攻める!)

解約までの流れ

ソニー生命のカスタマーセンターへ電話して、解約書類を入手

申込んでから4営業日程度で、解約手続きに必要な書類が到着しました。
私の場合は土曜日の朝イチに申込んで、翌週の木曜日に書類が届きました。
普通郵便で送付されてくることもあり、思ったより日数がかかりました。お住まいの地域によってはさらに日数がかかる可能性もあると思いますので、余裕を持って申し込むのがお勧めです。

なお、解約時はまずはソニー生命の担当者へとウェブサイトに記載がありますが、カスタマーセンターへ電話して何の問題もありません。

形式的に、解約の理由確認や、契約者貸付の提案、払済保険への変更提案はされましたが、いずれも「解約で構いません」と伝えるだけで先へ進んでくれます。また、担当FPとの話し合い提案もされましたが、むしろ担当FPさんから連絡させないように伝えることも可能です。

私の場合は、契約時以降FPさんと何のコンタクトも取っていなかったので心理的負担もないまま「解約したいので書類を送ってほしい」とFPさんへメールしたのですが、1週間何の反応もなかったので、痺れを切らしてカスタマーセンターへ連絡しました。
時間を無駄にしないためにも、即カスタマーセンターへの連絡がベストな気がします。

4月28日に解約書類を受け取ってから1ヶ月以上、書類を返送せずにいましたが、担当FPさんからはついに一度も連絡のないまま、引落とし口座にお金も入っていたので4月も5月も保険料も淡々と引き落とされました。思い立ったらすぐに解約手続きをできるよう、年初に行動しておけばよかったと反省しています。

解約手続き書類について

保険料を引き落としている銀行口座への振込みにするか、それ以外の銀行を指定するかを選択できます。必要となる書類が異なるようなので、カスタマーセンターへ電話する際に伝えてください。
また、円建てではなくドル建てで受け取ることも可能です。

解約書類のほか、解約手続きに関する説明書類と、返信用封筒も同封されています。

なお、解約返戻金は、解約手続きの書類がソニー生命へ到着した時点の日の金額になるとのこと。

返信用封筒は普通郵便扱い。(郵便料金はソニー生命負担)
2021年10月から、普通郵便は近郊への配達であっても翌々日以降の配達へ変更となりました。

ウェブサイトで確認ができるのは前日時点での金額であること、私は株式多めで運用していたので1日で平気で10万円くらい変動する時期もあったので、結構ギャンブルだな〜と思い、郵便局まで出向いて速達郵便(=翌日配達)にしてもらいました。

よくよく考えれば、含み益が多い時点で全て債券などにスイッチングしてしまえば変動幅を縮小できたでしょうし、解約翌日の方が円安に触れていたので解約返戻金は多少なりとも増えた可能性が高いんですけどね。まさにギャンブルでした……

解約完了までのスケジュール

私の場合は6月1日に速達で発送し、6月2日の21時過ぎに、ウェブサイト上で「契約なし」へと表示が切り替わりました。
返信用封筒の送付先は、隣県政令指定都市の郵便局私書箱となっていたので、どのタイミングで保険会社の受領になるんだろう……?と思っていましたが、配達当日に保険会社まで到着して処理されたようです。

解約書類には、【手続き完了後、およそ1週間で「解約手続き完了のお知らせ」をお知らせします】という記載と、【解約返戻金がある場合、原則として、完備した解約書類が到着した日の2営業日後のお振込となります】という記載がありました。
今回は木曜日に書類が到着したはずなので、週明け月曜日に指定した銀行へ解約返戻金が入金される予定です。

解約返戻金と税金について

これはYouTubeで手に入れた情報なのですが、解約返戻金は一時所得扱いになるそうです。

【解約返戻金】から【既払込保険料】を引いた金額が一時所得となりますが、50万円の特別控除があるため、今回の私のケースでは含み益は特別控除の金額内におさまり、税金はかかりません。

まとめ

いくらか貯金ができても、大きな出費のたびにすぐゼロに戻ってしまっていた私ですが、6年かけて200万円貯めることができたと思うと、この個人年金保険という商品には感謝しかありません。

2022年6月からは、毎月3万円前後、米国高配当ETFを購入していく予定です。

解約返戻金の200万円については、半分は分散して1年くらいかけてETFを購入しつつ、残りの半分は暴落局面に買い増しできるよう寝かせておこうかなと考えています。

ただ、米国ETFを買っていくと、せっかく配当金が入ってもUSDなので配当金を使いにくいこと、為替リスクもあることを考えると、日本円で配当金の入る日本の個別株も買ってみても良いのかな……とも悩んでいます。ただ、入金力が低いので、そんなに分散してもなあ……という考えも。配当金の額が大きくなったら、USDで入った配当金でそのまま米国ETFを購入し、ETFを購入するはずだったJPYをお小遣いにすればいいですしね。

毎月の資産額を入力しているエクセル表も、これに合わせて編集し直さないといけないなあと考えています。

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はな
都内ひとり暮らし。旅行好き。資産形成に取り組んで8年目。宝くじ10億円を当てるのが夢。将来のために資産形成しながら、現在も楽しむのがモットー。

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