3月は仕事もプライベートも忙し過ぎて空き時間がなく、一度も更新できないまま4月に入ってしまいました。
久しぶりの更新で資産額や家計簿公開をしていきたいところなのですが、今日はこちら。
企業型確定拠出年金のスマホアプリ
この4月から、弊社でも、企業型確定拠出年金(DC)のスマホアプリが利用できるようになりました。早速使ってみたところグラフが綺麗だったので、そちらのスクリーンショットをいくつかお見せしていきたいと思います。
2022年4月5日現在のDC資産内訳

ウェブサイトではこういったグラフ表示がなかったので、これはとても嬉しいです。サイトでも同じ情報は見られるのですが、配分を視覚的に理解するためには、自分でエクセルにデータを打ち込んでグラフ作成するしかなかったんですよね。それに、バランスファンドの内訳も自分で計算するしかなかったので、アプリでちゃんと計算してくれているのは本当に嬉しいですね。
成績の方は、今年に入って随分下がったな〜という印象です。昨年は相場の調子が非常に良かったので、運用利回りの初回入金来は常に25%以上、直近1年の数字も同等〜20%程度だったんですよね。
2月はこれよりもう少し低い数字だったのですが、ロシア・ウクライナ問題以降の円安のおかげでまためきめきと評価額が上がってきました。3月は為替の影響をここぞとばかりに見せつけられた点でも、怖い1ヶ月でした……
目標リターンとポートフォリオ例
このアプリでは、リスク許容度の診断に加えて、ゴールアプローチ診断もあります。まず目標とする金額を決めて、そこに到達するためにはどんな配分で商品を買っていったら良いかを提案してくれる、いわゆるロボアドバイザーサービスの一種ですね。

実は私のリスク許容度は5段階中4なのですが、提案されたポートフォリオがどうもしっくりこない。さらにリスク許容度を上げた例を表示してみたところ、現状のポートフォリオと大きな乖離がなく、とてもしっくりきました。
先進国債券は他に持っているのでDCでは購入していないことや、債券代わりにバランスファンドを入れているため細かい部分は違いますが、大まかには現状の資産配分のまま投資を続けて良さそうな雰囲気です。
ロボアドを利用して、手軽に運用スタート!
アプリでは上記診断に続けて、投資する商品選択へ移ります。
バランスファンドだけで運用していくか、提案されたポートフォリオに近づくように個別に商品を運用していくかを選択すると、お勧めの商品と、その商品を何%くらい積み立てていけばいいかのパーセンテージまで教えてくれるので、ひとまずそのまま進んでいけば、難しいことを考えなくても運用がスタートする仕組み。
せっかくの制度も、商品を何も選ばず拠出金を寝かせているだけの人や、すべて定期預金商品にまわしている人もいるそうなので、そういう方にはとても良いサービスに思えます。
が、場合によっては落とし穴となる点もありました。
提案された商品を見比べてみると……
なんだか、やたらと、アクティブ運用推し。
これを落とし穴と言ってしまうのは乱暴な気もしますが、あまりにもアクティブ運用商品ばかり推してくるんですよね。
私が提案された商品は、例えばこちら。国内不動産投信(J-REIT)が2つありますが、そのうちの1つを購入する提案になっています。

この2つの商品はなにが違うかというと、上の野村J-REITファンドはアクティブ運用、下のDC・ダイワJ-REITオープンはパッシブ運用。
一般的に、アクティブ運用は市場の平均利回りよりも好成績を狙って運用されるため、市場の平均利回りや株価指数をベンチマークとして運用されるパッシブ運用よりも、高い利益を狙える可能性があるとされています。
ただし、ベンチマークを上回る利益をかならず出せるとはもちろん限りませんし、パッシブ運用よりもコストが高い傾向にあります。
上記の2商品も、手数料を見ると1.0450%と0.6050%と大きなひらきがありますね。目標リターン率も大きく違いますが、これはあくまでも目標リターンで、実績ではないはず……
ほかにも、国内株式商品でもやはり提案されたのはアクティブ運用商品の方でした。

これは私のリスク許容度が最大に高く、ハイリスクハイリターンを狙う設定だからかな?と、別のプロファイルを想定した数値を入力してみたりして、リスク許容度も低くした状態で何パターンかシミュレーションしてみましたが、いずれも同じ。
このアプリのロボアドの設定では、アクティブ運用のファンドが優先される設定になっているようです。(ちなみに、今保有して、積立続けているのは下のパッシブ運用商品のほう。)
余裕があれば他の資料も確認するのがお勧め
その投資商品がアクティブ運用なのかパッシブ(またはインデックス)運用なのかは、残念ながらアプリでは確認ができません。加入時に、会社から紙の資料も提供されている場合は、そちらに簡単に各ファンドの手数料や運用方針がまとめてあることが多いと思いますので、そちらを見てみるのもお勧めです。
ウェブサイトから各ファンドの資料(目論見書等)を読んで吟味できるのが一番ですが、私も目は通すものの、ほとんど理解できておらず、目に入った情報から、勘で判断しています。(投資する国と割合や、購入している企業など)あとはやはり、パッシブ運用で手数料が低いファンドの方が好ましいと感じます。
私が投資を始めた2016年〜2017年はこんなに株式相場が好調ではなかったので、アクティブ運用の商品では、期待するような高いリターンを出すのはかなり難しい状況でした。手数料が高いというのはやはりネックになるんですよね。その頃から2022年の今まで持っていたらかなりの高リターンが出ていたのかもしれませんが、パッシブ運用の商品に買い換えても充分すぎるほど高いリターンを出せています。
相場が好調・堅調な時はパッシブ運用でも良い成績を出せるので、それならムラがあり手数料の高いアクティブファンドよりも、パッシブファンドの方が個人的には手堅く結果を出してくれそうで好きですね。
参考になるのは間違いない
ということで、私個人はこのアプリのロボアドの提案通りの商品を購入することはなさそうですが、提案してくれる配分内訳は参考にする予定です。
特に、運用シミュレーションで、定年後の運用金額をパッと見ることができるのは本当に便利。
年末年始に、全資産を集計して配分を考え、商品選定をしたばかりではあるのですが、運用年数がまだあと20年以上あることを考えると、バランスファンドをちょっと購入しすぎに思えてきました。
仕事も落ち着いてきたので、改めて考えたり勉強して、5月か6月からの購入商品と割合を少し調整しようと思います。