断捨離&メルカリ

読書録:手放す練習 ムダに消耗しない取捨選択

手放す練習 ムダに消耗しない取捨選択

ミニマリストしぶさんの著書、[手放す練習 ムダに消耗しない取捨選択]を読んでみました。

こんな内容でした

著書のしぶさんは、ミニマリスト系YouTuberとして活躍していらっしゃるそう。
ということで、「ミニマリスト」の定義や、少ないモノと暮らすことのメリットについてを、いろいろなデータや実験結果などを引用しつつ、わかりやすく説明してくれている本でした。

実家住まいだった頃はモノにあふれた部屋に住んでいたしぶさんが、表紙写真のようなスッキリとした部屋に暮らすミニマリストになった経緯も知ることができました。(都心のワンルーム7畳の部屋の家賃が月額3.5万円という、都内または近郊県ではありえない金額が衝撃すぎていちばん印象に残っているのですが……)

ちなみに、しぶさんはほとんどモノのない部屋に暮らしている分、所有するモノについては厳選しているそうで、所有するモノの選び方、減らし方、増やし方についてもかなりのページが割かれていました。

手にとった理由

いくつになっても、モノを捨てることが苦手です。
ちなみに整理整頓も苦手です。
そんなわけで、定期的に、断捨離の本だったり片づけの本を手にとっては読んでいます。

この本は何ヶ月か前に、YouTubeでミニマリストの方の動画を見ていた時に知って、図書館で予約していました。

手放す練習はいっぱいしてきたのですが

以前から定期的に、半年に一度くらいのペースで、家の中の不用品で人に譲れないようなモノを45リットルのゴミ袋にどさっと捨てる、ということをしています。

つまり「半年くらいはそういうモノをなぜか溜め込んでしまう」というクセがなくならない。すぐに捨てられないんですよね。
モノがあふれた部屋がいやで、いつでもホテルのようにすっきりしながらも趣味の良い部屋にしたいと思うのに、断捨離をしてもなかなかそこまではいけない。

そんな時にこの本を知って、タイトルと、すっきりしすぎた部屋の写真に惹かれて、読んでみることにしました。

モノが多いと、なにを捨ててなにを残すか、取捨選択するだけでも消耗するんですよね……

これまでの手放し方

たとえば本やCDはヤフオクで、不要な家具など配送が大変なモノは昔はmixiを利用して、お金をかけずに(なんならお金をもらって)処分することを、もう15年くらい前からしています。ここ数年はもっぱらメルカリかジモティを利用。アプリのおかげでかなり簡単・気軽・安全に取引できるようになって、人に譲ることで処分するモノの範囲も洋服や雑貨、身のまわりのこまごまとしたモノにまで広がりました。

捨てるには抵抗のあるモノを、人に譲るという形で手放すことができるのは、ずいぶんと気が楽です。手放したあとにお金が入ったり、ときどき評価とは別にコメントでお礼を伝えてもらえることもあったりして、なんだかとても良いことをした気分になれます。

購入する時の考え方

なにか新しいモノを購入する時には、かならず吟味するようにしています。

購入に至るまでの時間が物理的に短かったとしても、頭のなかではいろいろ購入前の確認項目をチェックして、スペックを確認してスマホで比較検討もします。長期的に所有するか、必要な期間だけ使用してすぐに手放すかも考えるし、リセールバリューもチェックします。

たとえば読みたい本があった時に、まずは内容に目を通してみたいという本であれば、図書館に蔵書があるかを検索して、あればその場で予約。蔵書になければ、新刊ですぐに購入するか、メルカリで古本があるかを検索。

好きな作家さんの漫画や小説の場合は、ためらわずに新刊を予約購入。以前は絶対に紙派だったので、本棚のスペースが無くなるか引越しのタイミングで、泣く泣く手放したりしていたのですが、最近は電子書籍も利用するようになったので、滅多に手放さなくなりました。
ちょっと読んでみたい作品の場合は、最寄りのTSUTAYAにレンタルコミックの取り扱いがあればそれで読んでみたり。
もちろんすべての本を新刊購入できたら良いのですが、お金には限りがあるので、読んでみたい度合いによってそこはシビアに検討します。

音楽について言えば、数年前までなら、欲しい音楽があればCDは発売すぐに購入してPCに取り込んで即出品していました。最近はストリーミングが主流になったことでCDのリセール需要が減ったこと、自分もPCの買い替えでCDを取り込めなくなったこともあって、基本はストリーミング、めちゃくちゃ大好きな曲だけデータで購入するように変わりました。

そんなふうに、購入と処分のスキルを磨いてきたつもりでいたのですが、やっぱりモノが捨てられない。

「ときめき」は大敵だった

断捨離や片づけに関する本はこれまでにも何冊か読んできました。
一番印象的で、影響を受けたのは、近藤麻理恵さんの「人生がときめく片づけの魔法」。

この本を読んだあとに、これまでの人生でいちばんスッキリとした部屋をつくることができました。その時は大量のモノを人に譲るだけでなく、ゴミとしても処分して、とても清々しい気持ちになれました。

でも、その後数年かけて、部屋のなかにはモノが堆積するように。

そして、断捨離をしようと思っても、捨てられるモノがほとんどなくて途方にくれました。手に取るとどれもときめくモノたちなので、捨てるという判断ができない

結局、モノにあふれた狭い部屋が息苦しくなって、ある日爆発したようにモノを捨て始めました。判断基準を「ときめき」から、「使っている/いない」に変えた途端に、面白いくらい簡単に処分ができました

家中の「使っていないモノ」を片っ端からメルカリとジモティに出品して、手数料と送料を引いたあとの売り上げが半年で8万円ほどになりました。
大半が300円〜1,000円、高くても数千円(送料手数料込)だったことを考えると、どれだけのモノを溜め込んでいたのか、我ながらおそろしい気持ちになります。

こんまりさんの言う「片づけは祭り」(徐々にではなく、ごく短期間で一気に片づけをする)というのはとても大きな学びでしたが、「ときめき」は私には合わない判断基準でした。

この本を読んで変わったこと

断捨離、片づけ、ミニマリストの方の本を合計10冊くらいは読んできましたが、結局どれも本質は同じ。「不要なモノは持たない・捨てる・所有するモノを厳選する」だな〜と、パラパラと流し読みするようなペースで読んでいたのですが、思わず声を出して笑った箇所がありました。

「まずはゴミを捨てましょう」

いやほんとこれ……と反省したので、翌朝さっそく30ℓのゴミ袋を取り出して(45ℓはなかなかいっぱいにできないので、昨年から30ℓに替えました)、部屋の中に当然のような顔をしておかれているモノをぽいぽいと放り込みました。

なにを「ゴミ」と判断するかの基準がゆるいことに気づけた

もちろん、ゴミは都度都度捨てています。
帰宅後のマスク、お惣菜の空容器やお菓子のパッケージ、DMなんかはとてもわかりやすいので、即ゴミ箱行き。

反対になぜか溜め込んでしまうのが、靴を買った時の空き箱や、メルカリで売れたものを送る時にちょうどよさそうな大きさの丈夫で綺麗な段ボール、二軍落ちさせたまま存在を忘れかけているようなコスメ類。形が綺麗だったり可愛かったりする空き瓶。電気や水道の検針表もなぜか溜めがち。

そういったモノも、専用の置き場所をつくって、そのスペースに収まるだけの量をキープしておくのなら良いと思うのですが……私の場合はつい、部屋の空いたスペースにポイっと空き箱を置いてしまうことが多いようだ、ということに今回やっと気がつけました。
靴の空き箱ってまたそれだけで可愛かったりするので……という言い訳も捨てて、ぽいぽいと処分したら部屋も気持ちもとてもスッキリしました。(空き箱はちゃんと資源ごみに分類しました!)

これだけでも本当にこの本を読んだ甲斐がありました……

読み終えて1週間、とりあえず30ℓのゴミ袋をふたついっぱいにして出しました。履いてない靴なんかも処分できました。本当に読んで良かった。ゴミは捨てます。

「捨てる」ことの大切さ

もうひとつ沁みたのは、捨てる」ことの大切さ

上の方でつらつらと「換金性の高いモノやまだ人に使ってもらえるモノは、アプリ等で譲ってきた」と書いていましたが、そうではなくて自分で捨てて処分することが大切とも書いてありました。

人に譲って喜ばれたり、お金がいくらか戻ってきたり、そういった達成感のある処分方法だと、そちらに意識を奪われてしまって、なぜ自分がそのモノを迎えて結局は手放すことになったのかに気がつけなくなる、という趣旨でしたが、とてもよくわかる気がしました。

「譲る」ことは「逃げ」でもある

人に譲る=モノを捨てる罪悪感から目を背けているということでもあって、私の場合、そうやってモノを処分することを15年近く続けてきているのは、換金性よりもなによりも、罪悪感の軽減・譲り先が決まった安堵感が欲しくてしていることなんだなと改めて気がつけました。

メルカリで300円での出品なんて、匿名配送だったら売上は100円未満、梱包材や送付の手間を考えると割に合わない!と同僚によく言われましたが、捨てるよりも気分がよかったんですよね。それくらい、なぜか、「捨てる」ことに罪悪感があります。

家にある不要なモノのすべてを自分で選んで迎えいれたわけではなく、いただいたりしたモノも当然あるわけですが……ギフトは受け取った時点で[相手の気持ちを受け取る]という役目を終えている、というこんまりさんの教えもあります。

とはいえ、なんでもポイポイ捨てていると環境に良くないことも確かなので、メルカリ出品物ボックスがいっぱいにならない限りは人に譲ることも継続しつつ、自分自身が捨てるのが苦手なゴミたちは即捨てるようにしながら、家に迎えいれるモノについても引き続き吟味して、モノの少ない生活を目指していきたいと思います。

回収を依頼するのが面倒で、何年もずっと放置していたノートPCと古いガラケーもついに回収依頼を出しました。

ゴミは捨てる!!

モノを捨てると自信が湧く

モノを捨てて空いたスペースが視界に入ると、捨てることのできた自分に対して自信が湧いてくるように感じるのが、なんだかいつもとても不思議で、でもとてもすっきりとした気分になれて好きだな、ということを数ヶ月ぶりに思い出せました。

思いたったらすぐに引っ越せるような、そんな身軽さを持って生きていきたいなと思います。

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はな
都内ひとり暮らし。旅行好き。資産形成に取り組んで8年目。宝くじ10億円を当てるのが夢。将来のために資産形成しながら、現在も楽しむのがモットー。

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