自己紹介&雑記

マインドブロックと思い込み

イギリスのロックバンド、oasisの"Whatever"という曲が好きです。
SONYのCMで使われていたこともあるし、数年おきにCM起用されている気がするので、知らなくても耳にしたことのある人は多いはず。

 

この曲のメッセージは、「人は自由だ、なんでも自分のやりたいことをやって、言いたいことを言っても、きっと大丈夫だよ」ということ。

何になっても、何を選んでもいいんだ、俺は自分が歌いたいならブルースだって歌うよ
言いたいことを言う、それが間違っていようと正しかろうとそれでいいんだ
俺にはいつも、君は人に同調してばかりに見える
人に流されないようになるのにいつまでかかるかな
自分をしっかり持つ、そんなに手間のかかることじゃないよ
何者になったっていい、俺の前でなら何を言ったって問題ないよ
どこにでも好きな場所に自由にいていい、したいなら無駄話だって構わない
俺の知ってる君を、君も知ってるつもりでいたろ
でも今じゃすっかり別人だ
ちっとも楽しくないだろ
わかるよ、自分を失って、そんなのちっとも楽しくないよな

ざっくり意訳しましたが、大意としてこんな感じの歌詞です。

イギリスと日本はどちらも島国なので共通する部分が多いとよく言われますが、誰かわからない「みんな」に同調して、「みんな」の望む自分であろうとして自分を見失う、そこからの解放を歌った曲かなと思います。日本で人気が出るのも納得。

生まれた時は何にも縛られていなかったはずの考え方が、成長して集団生活に入るなかで、社会の一員としていろいろなルールを身につけていく。

その中でいつの間にかセットしてしまった思い込み、それがマイナスの方向に働いているものがマインドブロックかなと思います。

自分が一位になんてなれっこない、自分があの人より優秀な結果を出せるはずがない、あの子より目立たないように振る舞わないと、みたいなマイルール、実はあったりしないでしょうか。こういう、成功を妨げているものが特にそう呼ばれる傾向にあるようです。

(逆に、自分は絶対に上手くいく!良い結果が出せる、明日も楽しい日になる、というような根拠もない思い込み、プラスの方向のマインドセットはなんて呼ばれているんだろう?とふと気になりました。)

なぜ唐突にこんなことを言い出したかというと、2週間前に同僚と雑談をしていた際に、同僚の持っているマインドブロックにぶつかって会話がぶつ切りになってしまったから。

2週間経っても悲しい気持ちが消えないので、書いて成仏させようと思いました。

その同僚というのは、新卒からずっと現職企業に勤めている方。ジョブローテーションのない企業のため、社会人人生の全てを現職で同じ部門で同じ仕事を続けています。

対する私は、非正規雇用歴15年。派遣社員として8社を渡り歩いています。職種は同一ですが、業種はバラバラで様々な企業での就業経験があります。

同僚は現職企業で、新たに入社してくる人を迎え、去る人を見送ることはあっても、基本ずっと同じ場所で働き続けています。きっと、意識して気をつけないと世界観が固定しやすいだろうなと、今これを書いていて改めて思います。

時おり同僚から、私がこれまでに経験した企業での上司や同僚の話、社内のシステムや社風、カルチャー等について尋ねられて、昔の話をすることがありました。

離職していく人が「ここだけの話」として、辞める理由として話してくれる内容を信じられないことが時々あるようでした。(前職企業と比べてこういう社風が好きではなかった、次に行く企業ではこういうことができる、etc.)

「もう30代も後半なのに、まったくの異業界に転職して、今より200万円も高い年収を提示されたなんて、そんなの本当だと思いますか?入社したらそれより低いって絶対なると思うし、その後だってそんなに活躍できないと思うんですけど」

同僚は現職企業への愛が強いので、去っていく人に対してこういう言い方をすることがよくあります。

現実問題として、そういう転職は普通にあり得ると思います。30代後半はこれからどんどん活躍する年齢ですし、他社のやり方を知っているということは組織に新しい風を吹き込んでくれます。また、その職種で専門的な知識と経験を積んでいるのであれば、異業種であることはそれほど大きなハンデにはなりません。というか、ハンデになるならそもそも採用されません。

と答えても角が立つだけなので、私の友人の話をしました。

「私の友人も、ちょうど37歳か38歳頃に転職をしました。マネジャー職としてそこそこの年収を提示され、前職より200万円には届かないかもしれませんが、100万円以上は高い年収での転職だと話していた気がします。それから10年近く経ちますが順調に出世していますし、『昨年の年収は夫を抜いて1300万円近かった』と年始に会った時に嬉しそうに自慢してくれました。なので、全然あり得ると思うし、成功もできる可能性はあると思いますよ」と。

これに対しての同僚の反応は「本当ですか?女性で?転職して1300万円?嘘ですよそんなの!大体どうして、はなさんがそのご友人の年収を知ってるんですか!」

もう、私はこの言葉が悲しくて悲しくて……2週間経ってもまだ悲しい。

同僚にそんな気持ちはないのは頭では理解できるのですが、友人の頑張りを否定されたような気がしてしまいました。ただ、確かに、友人同士で年収の話をしているのはあんまりないのかなとは思います。(私は他にもお互いの年収をぼかしつつも報告し合う友人が数人いますが、みんな私よりも年上で、同年代の友人とはそんな話はしたことがないです……)

その友人は、私を妹のように可愛がってくれています。私が資産形成に取り組んでいることも知っており、賢い人なので立ち入った話はしませんが、投資方針の方向性についてなど大局についてのふわっとしたアドバイスを時おりしてくれます。私が薄給であることも、非正規雇用でいることもずっと気にかけてくれていました。派遣社員として就業している時に、同じく派遣社員として入社して知り合った、大切な友人です。

私と彼女との違いは、年齢の他に、ガッツと専門性の有無でした。

私自身はずっと年収300万〜400万円の薄給で、秘書・アシスタント職として非正規雇用を続けてきました。対して友人は、正社員として一般企業に勤め、配属された専門事務のスキルを磨き、マネジャーにまでなったところで、家庭の事情で退職し、派遣社員として同じ専門事務として働き始めました。

この時点で、同じ派遣社員でも時給は彼女の方が高く(それでも正社員時代よりは低く)、家庭の事情がひと段落したところで、彼女は正社員に戻るために転職活動をして、30代後半ながらに、派遣社員になる前と同等のマネジャー職として同程度の年収のオファーをもらいました。その後も順調に出世して、部門長になり、自分より歳上のおじさんを部下に持ち、悩みながら、早朝から深夜まで仕事をして、1千万円越えの収入を得ています。

やればできる!が信条の人なので、私にも、マインドブロックを外せば、同じように高収入を得る働き方ができる!と応援する意味を込めて、年収が上がると報告をしてくれます。

そしておそらくは年齢が離れているからこそ、自分の日々の頑張りへの弱音や、誇らしさを伝えてくれるのかなとも思います。同年代の友人相手では自慢になったり、ギクシャクしたりする可能性もありますよね。でも、これだけ頑張ったってことを誰かに言いたい!というのは、人間として素直で可愛らしい感情だと、私は友人を好ましく思うと同時に、彼女の成果を誇らしくも、尊敬もしています。

反面、同僚の視点にたってみれば、毎年昇給はしていっても、自分がその金額に到達する未来は見えなかったのではないかなとも思います。新卒からずっと勤めている同僚の年収が私よりはるかに高いことは容易に想像がつきますが、一般社員である以上、1千万円を超えているということは弊社の場合はないはずです。

自分と同年代で、派遣社員歴もある人材が、出世して役職について1千万円を超えているというのは、同僚にとっては本当に思考の外側にある事実だったのかもしれません。自分と同年代の事務職の女性はこれくらいの仕事内容で同程度の年収であるはず、というマインドブロックですね。

そして上述の通り、私の友人からすれば、私はマインドブロックに囚われていつまでも年収400万円台の一般事務職に留まっている、ということになります。役職について年収1千万円台にのれるとは言わないけれど、派遣社員時代の仕事ぶりを見ていても、きちんと企業を選んでアピールすれば一般社員でも600万〜出してくれる企業はあるはず、その気があればマネジャー職も目指せるはず、と言われ続けてきました。

私も同僚と同じく現職企業のことが大好きなので、転職したいとは考えていないのですが、せめて年収500万円台にはのりたいなと……ただ、これはマインドブロックをはずしたとしても、制度上、現職に留まる限りは早々に乗り越えられる壁ではないので、手っ取り早く年収を上げたいのなら、転職が近道ではあります。

転職はしたくないので、宝くじを当てたい!と思っているんですよね。うーん。何を言いたかったのかよくわからなくなってしまいました……我ながら話が下手すぎてすみません。

自分の中に色々ある思い込み、マインドセットの中でも、生産的で前進する力になる思い込みは大切に、そして自分をそこに踏みとどまらせている自分だけの思い込みがあることに気がつけたとしたら、そのマインドブロックをふんわりと解いてあげることができるようになりたいと思っています。

同僚が信じないのは同僚の自由ですが、私は長年のつきあいの友人と、少しずつ上がった彼女の年収額の話が嘘だとは(日頃の生活やお金の使い方を見ていても)到底思えませんし。能力があり、自分の身を置く環境を選定する目を持っていれば、友人のようなキャリア上の成功を手に入れることは実現可能だと普通に信じています。

そして私自身も、正規雇用になりたくてこの10年の間で何度も転職活動をし、いくつかの正社員のオファーはいただきましたが、通勤や職場環境、労働環境を総合的に判断すると、体力やメンタルの面で長く続けられるか自信を持てないオファーばかりでした。額面上の年収が50万〜100万上がったとしても、通勤で奪われる時間や体力を考えると……結果論ですが、最終的には派遣先企業から直接雇用してもらうことができたので、転職をせず雇用形態が変わった今の状態に、自分としては非常に満足しています。賞与のおかげで年収も上がりました。

10億円、早く当たらないかなあ。

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ABOUT ME
はな
都内ひとり暮らし。旅行好き。資産形成に取り組んで8年目。宝くじ10億円を当てるのが夢。将来のために資産形成しながら、現在も楽しむのがモットー。

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